2021年 8月 の投稿一覧

改めて見直そう!災害時のお口のケア

 

こんにちは。院長の寺﨑です。
暑い日が続きますが、
皆さまいかがお過ごしですか?

 

日本では毎年、夏から秋にかけて、
台風や大雨が多く発生します。

 

今年もすでに各地で被害が発生しており、
被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 

 

災害時には、
停電・断水・用品の不足などで、
お口のことは後回しにしがち。

 

 

しかし、

 

お口の中を清潔に保つことは、
非常時だからこそ、とても大切なのです。

 

 

もし、お口の清潔を保つことができずに
細菌が増殖してしまうと、
さまざまな感染症誤嚥性肺炎といった
身体全体に関わる大きなトラブルを招く危険
もあります。

 

 

そこで今回は、
いつどこで起こるかわからない災害時における
事前の備えや、お口のケアについてお話します。

 

 

 

 

◆事前に準備しておくとよいもの

 

・歯ブラシ
・洗口液
・ウェットティッシュ
・ティッシュペーパー

 

最低限、上記のものを
防災グッズに含めておきましょう!

 

他にも、
歯間ブラシやデンタルフロス、
キシリトールガムやシュガーレスガムも
準備しておくと役に立ちます。

 

 

また、入れ歯を使用されている方は
入れ歯ケース、入れ歯洗浄剤も
忘れないようにご注意を!

 

 

 

 

 

◆おぼえておこう!
災害時オーラルケアのススメ

 

●歯ブラシがない場合

せめてうがいをするだけでも
洗浄・殺菌効果
があります。

 

30ml程度の水かお茶を使い、
一気に水を含まずに、2~3回に分けて
しっかりとブクブクうがいをしましょう。

 

 

●歯ブラシはあっても水が少ない場合

30ml程度の水をコップに用意。
その水で歯ブラシを濡らしてから歯みがきします。

 

歯ブラシが汚れてきたら
ウェットティッシュやティッシュペーパーなどで
汚れをよく拭き取って、また歯みがき。

 

これを繰り返したら、
最後に2~3回ブクブクとうがいをします。

 

 

●水も歯ブラシもない場合

ウェットティッシュ
ティッシュペーパーで歯をぬぐい、
汚れを拭き取ります。

 

普通に歯を磨くよりも
当然ながら効果は少ないですが、
物資が揃うまではしばらく
この方法で耐えしのぎましょう…!

 

 

 

 

●入れ歯の方は特に気をつけて!

入れ歯ケースを忘れていたことで、
入れ歯を何日もお口の中に入れっぱなし
の状態で過ごしていると
細菌が非常に増殖します。

 

また、入れ歯が破損した場合、
そのまま使用すると、
口腔粘膜を痛める原因になります。

 

逆に「入れ歯を外しっぱなし」にしていると
歯ぐきが痩せてしまい、
入れ歯が合わなくなって使えなくなってしまう恐れも。

 

入れ歯ケースと洗浄剤は、
必ず忘れないようにしましょう。

 

 

 

 

◆水分不足=だ液不足にもご注意を!

 

だ液には、お口の中の汚れを
洗い流す働きがあります。

 

しかし、災害時には、強いストレスや、
水分摂取が少なくなることなどにより、
だ液の分泌が減ってしまいがちです。

 

 

 

マッサージしたり、
キシリトールガムやシュガーレスガムで
だ液の分泌を促すように意識してみてください。

 

 

 

 

 

今回は
災害時こそ疎かにできないお口のケアについて
ご紹介させていただきました。

 

万が一、災害に見舞われてしまった時には
今回お伝えした口腔ケアを、ぜひ実践していただき、
困ったことがあれば近くのお医者さんや
避難所の職員さんに相談するようにしましょう!

 

 

てらさき歯科医院
〒857-0311 長崎県北松浦郡佐々町本田原免49-1
TEL:0956-63-5354
URL:http://tera-sika.com/
Googleマップ:https://g.page/terasaki-dental?gm

歯周病治療の最終目標が変わりました

 先日オリンピックの開会式がありました。どのような演出になっているのかを楽しみにして、眠気に目をこすりながら久しぶりにTVの前にかじりつきました。

 私が一番好きだった演出は、たくさんのドローンが今大会のシンボルマークを作り、それからさらに立体的に広がって地球をかたち作っていった場面でした。みなさんの心に残ったシーンはどのような場面だったでしょうか?

 改めまして院長の寺﨑です。さて、今回は歯周病について少しお話をしてみたいと思います。

 今日の内容は前にも一度書いたことがあるのですが、歯周病は初期の段階では気になるような症状がほとんどなく、歯がぐらつきを感じたり硬いものを噛むと痛みを感じたりするころには、歯を支える歯槽骨がかなり溶けてなくなってしまっていて回復ができない状態になってしまっている恐ろしい病気です。

そして歯周病を改善して歯ぐきを安定した状態に保つことはお口の中だけでなく、全身の健康に対してもとても大切であることは、もはや常識となりました。

歯周病の治療は以下の①~⑤の流れで進めていきます。                                  

①歯ブラシや歯間ブラシを使ったセルフケアによるプラーク(歯垢)の除去の徹底
②歯石の除去・汚染された歯根面の清潔化
③生活習慣の改善
④歯周外科治療
⑤バイオフィルム(バイキンの塊の膜)を定期的に除去するメインテナンス

 今日は一つ一つについての解説は割愛しまして、④の歯周外科治療についてお話します

 実は最近、歯周病治療のエンドポイント(治療の最終的な目標)が変わったといわれています。これまでの歯周病治療は、プラークコントロールで歯周病菌のえさをとり除き、歯石をきれいに取り除いて、生活習慣を改善することにより、それ以上歯周病を進行させないこと、そしてメインテナンスによりそれを維持することが目標でした。

 歯周外科治療も麻酔をして歯ぐきを開け、通常の歯石取りでは届かない部分の歯石をとり除いたり、細菌に侵され悪くなってしまった歯根の表面を削ったりする方法が主流で「切除療法」と呼ばれていました。

しかし最近の歯周外科治療では、再生療法と呼ばれる方法が行われるようになっています。これは、「リグロス」という歯槽骨を再生する薬剤が保険治療で認可されるようになったからです。

リグロスを使った治療法では、歯ぐきを開けてきれいにした歯根面歯槽骨面リグロスを塗布して新しい歯槽骨をつくっていきます。これにより、今まで行われてきたこれ以上歯槽骨を失わないようにすることから、歯槽骨を再生させることが可能になり、歯周病治療のエンドポイントとなってきました。

もちろんリグロスは万能薬ではありませんので、骨の出来具合は患部の状態にも左右されます。またリグロスを塗布することが向かない場合もあります。

 私は、古くは20数年前のスウェーデンイエテボリ大学研修の頃より、歯槽骨再生治療について学んできました。そして、ここ数年は歯周病治療の日本の第一人者である水上哲也先生のもとでスタッフと共に研鑽を積んできました。

これからも来院してくださる皆様のお口の中を少しでも良い状態にしていくためにがんばっていきますので、よろしくお願いします。

 

 

8月の医院からのお知らせ

診療スケジュールのご案内

8月の診療スケジュール

休診日 1日(日)・8日(日)・9日(月)・13日(金)・14日(土)・15日(日)・22日(日)・29日(日)
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午後休診日 7日(土)・21日(土)・28日(土)

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休診日 1日(水)・5日(日)・12日(日)・19日(日)・20日(月)・23日(木)・26日(日)
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土曜日 9:00~13:00
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医院からのお知らせ

8月の研修会

  • 8月4日(水)午前のみ  院内研修会(全スタッフ・当院にて

当院では、患者様に最新最善の治療を提供するため
毎月勉強会を行っています(^^)

 


~ 花のおなまえ 第2回 ~

当院では来院される患者様にリラックスして頂けるように、院内や玄関前に花を絶やさないようにしています。そこで、よく尋ねられるのが「花の名前!」 季節ごとのお花の名前をご紹介させていただきます(*^_^*)


【  ルリマツリ  】

3年くらい前から夏の前庭を飾ってくれているお花です。

6月くらいから ぐんぐん枝を伸ばして、爽やかなブルーの小花を次から次に咲かせてくれます。

挿し木で増やせるお花です!
お好きな方は枝をお分けしますので♡受付までお気軽にどうぞ。