メンテナンス

Maintenance

当院では歯周病やむし歯の治療後、再発を防ぐために定期的なメンテナンスを推奨しています。

なぜなら歯周病やむし歯は、治療後そのまま放置されると気づかないうちに再発や進行を起こし、なにか症状がでて来院されたときには治療前の状態よりもさらに悪くなっている場合が多くみられるからです。

メインテナンスは将来的に残る歯の本数に大きく関係します。

下記のグラフは、定期的に歯科を受診してクリーニングした人と、痛みや腫れなど何か症状がおこったときのみ受診された人の、残る歯の数の違いを統計的にあらわした数字です（厚生労働省：歯科疾患実態調査より）。

グラフから見て分かるように、定期健診を受けていた人は症状があったときのみに受診していた人に比べて、圧倒的に現存歯数（残っている歯の本数）が高くなっています。

さらに年齢が進むほど、残存歯数に本数に大きな差がでてくることがわかります。

治療によって得られた健康なお口を良い状態で保つため、また将来、できるだけ虫歯・歯周病などで歯を失うことが無いように、定期的なメンテナンスをおすすめします。

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歯周病とメンテナンス

歯周病は糖尿病などと同じように「完治」はないと言われています。

放置すると歯周病は再び進行していきます。また歯周病は現在、お口だけの病気ではありません。
お口の中の細菌が血管内に入り、全身に巡り重大な病気を引き起こす原因となります。

メンテナンスで細菌を減らし予防することは全身の病気のリスクを下げることにもつながります。ご自身のお体を守るためにも定期的にメンテナンスを行うことが必要です。

歯周病は心臓病・脳卒中など全身疾患の原因となることがあります

口の中の細菌が血管内に入るなどして、全身に右のような病気を引き起こします。

メンテナンスで細菌を減らし予防することはこうした病気のリスクを下げることにもつながります。

「歯周病治療を一度したから大丈夫」、「歯磨きをしっかりしているから歯周病は進まない」という考えは大変危険です。

なぜなら、お口の中の細菌は時間とともに増え、歯ブラシではとれなくなってしまうからです。

その原因としてバイオフィルムがあげられます。

バイオフィルムとは、歯の表面にできる細菌がつくる強固な膜です。この膜に守られることで、細菌はどんどん増殖します。

ちなみに、排水口のぬめりもバイオフィルムの一種と言われています。

定期的にバイオフィルムを取り除き細菌を減らすことにより、歯周病の進行を予防することができます。

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むし歯とメンテナンス

またメンテナンスはむし歯の予防、再発防止にもとても重要です。

むし歯のしみや痛みがでるのは早くてもC2ぐらいから。C3までいくと神経をとらなくてはならない場合があります。

神経を取ると歯の寿命は著しく短くなります。メンテナンスではむし歯のチェックもしますので、そうしたリスクも減らすことになります。

むし歯になりかけの歯

すでにむし歯になりかけの歯がある場合は、進行止めのお薬を塗ったり、知覚過敏がある場合はシミ止めのお薬を塗ったり、歯質を強くするためのフッ素塗布を行うことができます。

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