予防プログラムMTM

What is MTM

MTM(メディカル・トリートメント・モデル)とは

せっかく治療したのに、またむし歯で治療のやり直し…このような経験をされた方は多いのではないでしょうか?

治療のやり直しのたびに深く削り、だんだん大きなかぶせものになり…最終的には歯を抜かなくてはならないことにもつながります。これを歯科用語で「リピートレストレーションサイクル」と呼び、実はこれはごく当たり前に起こりうることと歯科の世界では認知されています

リピートレストレーションサイクル
リピートレストレーションサイクル

むし歯の根本原因を改善、再発を防ぐ~メディカルトリートメントモデル<MTM>~

なぜむし歯は再発を繰り返すのか。それは、むし歯になる原因がお口の中にいくつもあり、その状況を変えない限り再発を繰り返すからです。

むし歯を削って詰めるのはその場しのぎですから、根本的な原因に目を向けて改善し、再びむし歯ができにくい状態に変えていく必要があります。

このように修復していく治療を行い、その後歯を守るためにメインテナンスを行う流れを MTM(メディカル・トリートメント・モデル)といいます。

当院では、このMTMの流れで診療を行っております。

むし歯のリスクを判断するために「だ液検査」が不可欠になります。

・初診時(サリバテスト・カリスクリーン)\5,000(税込)
・再評価(カリスクリーンのみ)\2,750(税込)


※唾液検査は保険診療外になります。ご理解をお願いします。

デントカルト

お一人お一人のむし歯のリスクを検査します。

カリスクリーン

デントカルトの内容も参考にしながら、一人一人の予防プランを作成します。

 Saliva test

だ液検査

だ液には、むし歯の原因に作用してくれる、とても重要な働きがあります。

だ液の役割

1. 自浄作用

食べかすなどを洗い流す。

2. 歯質保護作用

歯の溶けだし防止、再石灰化促進。

3. 抗菌作用

細菌から守る、細菌をコントロールする。

4. 緩衝作用

酸性に傾いた口の中を、中性に戻す。

そのほか唾液には、消化を助けるための消化作用、火傷や傷を治す粘膜修復作用、発声や噛む・飲み込むなどを潤滑作用、味を感じさせたり飲み込みやすくするための溶解凝縮作用、などの役割があります。

だ液の役割

だ液検査でわかること

だ液検査では、むし歯菌の数や活動性、だ液の量やむし歯を予防する力を検査します。

むし歯になる原因はお一人お一人異なります。だ液検査をすることにより、虫歯の原因や今後のリスク・予防方法などをお伝えすることが可能になります。

●むし歯菌の数

むし歯のなりやすさや、どんな細菌が多いのかがわかります。

●むし歯菌の活動性

食事をすると、むし歯菌の活動が活発になり、酸性に傾いたお口の中では歯のエナメル質からリン酸とカルシウムが溶けだします。これがむし歯の始まりです。

●だ液の量

だ液が多く出るほど、口の中の食べ物を早く洗い流したり、歯の質を強くしたりと、抗菌作用が働きます。
だ液量が少ないと、歯の表面や口の中に食べかすが残りやすくなり、歯の表面の修復力が低下し、むし歯の原因菌が増えます。

●だ液の力

食後は歯が溶けやすい環境になります。
だ液の力でそこからどれくらいの速さで通常に戻るかがわかります。

現状だけに目を向けるのではなく「いままで」を分析することによって、「これから」のリスクを予測してお口の中の環境を改善していきます。

状態の改善にお時間をいただきますので、「つめたり」「かぶせたり」だけを優先することができない場合もありますが、長期的に歯を守っていくためです。どうぞご理解のほどをよろしくお願いします。